人生100年時代と言われる今、認知症は、誰にでも起こりうる脳の病気です。いつ自分や家族、友人が認知症になるか分かりません。認知症になっても、住み慣れたこの街でみんなが安心して暮らすため、多くの方が認知症を学んで、認知症の方やその家族を支えられるようになれればとの思いから講座の開催が決まりました。
当日は地域の方等、計14名の方に参加していただきました。
「認知症の人とともに生きるには」
「認知症を理解する」等の講義をしていただきました。
ごはんを食べたのに、しばらくすると「ごはんを食べてない」と催促される。こんな時、どのような対応をすればよいか…
みんなで意見を出し合いました。
・別のことに意識を向ける
・食器をそのままにしておく
・もう一度作る
ここに入れたはずの財布がない。こちらもよく耳にする事案ですね…
この時に注意しなければならないのは、認知症の方より先に見付けても「あったよ」と言わないこと!「やっぱりあなたが盗ったのね」となるそうなので、本人が見付けるように誘導することが大事だそうです。
当社社員も参加して、コンビニ前に座り込んでいる高齢の認知症の方への対応をどうすればいいのか…
同じ目線にたち、優しく対応していましたが、解決には至らず…
こんな時はまず身の安全の確保が大事なので、コンビニのお店の方に声を掛け、店内で休ませてもらい後はお任せして大丈夫だそうです。
最後に、制度、相談機関等を説明していただきました。
◎相談できるところ
・地域包括支援センター
【最寄りの窓口は、市町村に問い合わせるか、インターネットで検索してみてください】
◎頼りになるところ
・認知症の人本人による各種活動
・認知症地域支援推進員
・認知症初期集中支援チーム
・若年性認知症支援コーディネーター
・認知症疾患医療センター
◎頼りになるもの
・認知症ケアパス
・ヘルプカード
◎集えるところ
・認知症カフェ
・ピアサポート
◎制度
・成年後制度
・日常生活自立支援事業
・高齢者虐待防止法
参加者の感想
・偏見を持つのではなく、認知症を発症した人も希望をもち、社会と繋がり楽しみながら
生きることを望んでいることを気付きました。
・自分が出来る事で、何か社会の役に立てている事を実感出来るように生きていきたい。
・接し方を工夫したり、対応方法を探してみるとお互いの気持ちが楽になることが分かっ
た。
1時間半という限られた時間でしたが、認知症をもっと身近に感じることで、自分に何が出来るのか、家族や周りの方が認知症になったとき、どう接すればいいのかを学べることが出来ました。
地域包括支援センターの職員の方々、ご参加くださいました方々、ありがとうございました。